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標準財務での入力
出納帳はパソコンで
複式簿記とは
日々入力
小さな会社の現金管理
社員の経費精算
メールマガジン「椎名伸一税理士事務所だより」

現金

出納帳の入力は簡単なのですが、億劫で後回しにされがちです。 単なる入力ではなく、管理するものだと考えると記帳が楽しくなります。
会社の設立後、何ヶ月分かのデータが揃ったら、毎月現金での支払(決済)はいくら位か妥当なのか検証してみます。
現金で支払うものはある程度限られます。
  実 績 予 算 検 討
福利厚生費 5万 3万 使いすぎ
旅費交通費 3万 3万 そのまま
交際費 7万 5万 削減
消耗品費 10万 8万 見直し
燃料費 6万 4万 安全運転
新聞図書費 1万 5千 削減
雑費 1万 1万 そのまま
広告宣伝費   3万 チラシ作成
33万 27.5万  
実績から毎月の諸経費がいくらかかっているかを再検討します。
上の例では実際に支払った経費を検討し、27.5万円を現金から支払う限度と決めました。
毎月引き出す現金は27.5万円が限度です。
これを超えれば予算をオーバーしたことになります。
結果としていくら使ったかではなく、メリハリのある資金の使い方を実感できるはずです。



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1.標準財務での入力方法
データの入力方法には2つあります。
 「101仕訳データ入力」
 「102出納帳データ入力」

「出納帳データ入力」は画面の「元帳」にデータを入力していくのですが、慣れてくるに従ってとても効率が悪いことに気づくはずです。
複式簿記を理解し、「仕訳データ入力」形式で入力します。
出納帳でのデータ入力は行いません。



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2.現金出納帳も当然パソコンで管理します。
下の画面は、実際の入力状況です。画面は大きく3つに分割されています。

上の部分で「現金」の元帳を表示させ、残高の確認をしながら、中間部分で、今まで入力した「仕訳データ」も確認しながら下の部分で、データを入力します。
ダスキンに払った1,000円を「雑費」に入力しようとしてます。
■摘要辞書登録
摘要欄の「ダスキン」と「雑費」を連動させれば、次から「ダスキン」と入力する必要がなくなります。
  1. 摘要欄に「ダスキン」と入力したら「メンテ」(F1)を押します。
  2. 上の画面のように摘要を登録する画面が表示されます。
  3. 登録区分の「▼」をクリックするといろんな登録区分が表示されます。
  4. 借方、貸方2つの情報と連動させるのでなく、借方「雑費」だけに連動させ、普通預金からの引き落としとなっても情報が引き出せるようにします。
  5. 課税区分(消費税のデータ処理)
    雑費という科目に消費税のデータが連動済です。あらためて課区「21」と入力する必要はありません。
    「町会費」のように科目に登録された消費税のデータと違う場合のみ課区「24」と登録します。
  6. 科目に登録された課税区分と違う摘要
    「交際費」の中の「香典」も消費税が課税されません。
    課区「24」非課税仕入と登録します。
    例外をこのように摘要登録しておけば、消費税の知識のない新人でも「消費税」を意識せずデータを入力できます。



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3.複式簿記
データを効率よく入力する為にも、複式簿記「借方」「貸方」の意味を理解しておく必要があります。
「借方」「貸方」とは、
■現金が入ってきたら
借方(左側)に:現金 右(貸方)に:その理由を
商品を売ったのであれば 売上
預金を下ろしたら 普通預金
お金を借りてきたら 借入金
■現金がが出ていったら
左(借方)に:その理由を 貸方(右側)に:現金
商品を仕入れたのであれば 仕入
銀行に預けたら 普通預金
借金を返したら 借入金
現金は左手でつかんで、右手で放す。と覚えます。
受取手形も左手でつかんで右手で銀行に入れ、手を放します。

例えば、切手120円を買ったときの入力は次のようになります。
この「切手代」を「摘要登録」することで、次回からキーボードを8回たたく必要がなくなります。
ガイド表示から切手代をクリックします。
ピリオッドと10キーで摘要番号を入力しても登録できます。

■現金出納帳を画面に表示させるには
  1. 現金出納帳を入力する時は画面に現金の元帳を表示させ、残高を確認しながら入力します。
    「帳票」(F6)→「元帳」表示すべき科目を聞いてきます。「111」現金と入力し、OK(F1)で現金出納帳が表示されます。
    「追加」でデータを入力します。
  2. 或は、1行データを入力してからマウスで「現金」をクリック、「Ctrl」+「M」で現金の元帳が表示させます。
    「M」は元帳の頭文字

■手許現金残と元帳の残が合わないとき
そのままでもチェックは可能ですが「全表示」を押せば画面全体が出納帳になりチェックが楽になります。

■訂正箇所が判明したら
訂正箇所をマウスでクリック、改行で、色が青く変わります。
正しいデータを入力し、改行。残高が更新されます。



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4.日々入力
零細企業では出納帳はいい加減な扱いをされてます。
何日分もまとめて入力したのでは残高も合いません。

社長の仮払など、なかなか精算されず、現金残が異常に多くなってしまっている場合もあります。 このまま決算は組めませんから、最後には社長への貸付金として処理することになります。貸付金もそのまま放置したのでは税務署から返す気がないものとされ、賞与として認定されるかもしれません。
社員への貸付金かもしれませんから一概には言えませんが決算書に役員への貸付金が載っている会社はその他の数字を詳細に検証する必要があります。



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5.小さな会社の現金管理
■毎日入力し、残高の確認が必要です。
  1. 常にコンピュータをいつでも入力できる状態にしておきます。
  2. 現金が動く都度、領収書から直接データを入力。(入出金伝票など作りません。)
  3. スクラップブックに領収書を貼る。
  4. 電車賃など領収書のないもの旅費清算書、なければ出金伝票に記載して精算。
    香典などは、御会葬の礼状に金額を記載して精算。(半分くらいに縮小コピーして貼ってます。)
  5. 領収日が10日で、入力が12日の場合、12日で入力し、摘要欄に10日と領収書の発行日を記入します。
    1週間単位で入力するような場合は領収書の日付で入力。
  6. 入力が済んだら現金を実査します。
※小さな金庫くらいは用意しましょう。

■毎日入力ができなければ。
実質社長一人、あるいは社員が2〜3名のような会社では社長が経理を兼ねるしかありません。時間的にも精神的にもあまり余裕はありません。
700円の高速代、100円のボールペン等、細々したものをその都度入力してもデータとしてはあまり意味がありません。
  1. 事務用品や高速代等、項目ごとに1週間、或は1か月単位で領収書をまとめ、ホッチキスで綴じます。
  2. 項目ごとに集計し、総額を普通預金から下ろして社長に渡す。
    それまでは社長の立替です。
  3. 月次損益は正確に把握しなければ意味がありません。
    その月の経費をその月の月末の日付で入力します。
    その日に現金の精算ができればいいのですが、できない場合は、貸方「短期借入」(社長からの借入)を利用して入力します。
  1. 社長への支払は、精算額を計算するため翌月にならざるを得ません。
     例) 5/10 短期借入/普通預金  74,200
  2. 臨機応変に対処します。
    領収書が1、2枚見つからない。で、仕事が滞っていたのでは話になりません。影響が少なければ、翌月の処理にまわします。
  3. 「短期借入」は、現場経費の精算の緩衝材
    経費の計上は厳格に、貸方「短期借入」で計上します。
    借入金の精算は緩やかに、74,200円下ろすのではなく、74,000円、或は7万円でも(会社が小さいのだから)しかたがないと割り切ります。
  4. 短期借入金は社長個人からのもの、銀行からの借入は長期とみなして管理します。
この役員からの借入勘定がマイナス残となると問題です。
つまり役員への貸付残となってしまうようでは、
 儲け(売上)が少なく
 役員報酬額も少ない、 ということになります。
会社にも社長個人にもほとんど金がない状態。商売がうまくいっていないと見られてしまいます。
相応の役員報酬を取っていれば貸付金は発生しません。



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6.規模が小さな会社の社員の経費精算
経費精算といっても旅費程度しかないはずです。
  1. 社員の場合、例えば3万円を「仮払金」で渡しておき、その精算を社員に管理させます。
  2. 仮払金に補助コードをつけ、社員の名前で管理します。
     例) 183−1/131 30,000 青木
  3. 約3万円分の領収書がたまったら、会社に報告させ、新たに3万円仮払します。
  4. 経費の処理
     842旅費   /183仮払金−1  12,800  青木○月分業務旅費
     856事務用品費/183仮払金−1  18,000  青木
  5. 3万円を渡します。
     183仮払金−1/131普通預金  30,000 青木
社員からの報告は30,800円、仮払の残高を3万円に合わせようとすると小銭の用意が必要です。
会社が小さなうちは、精算の都度、残高を確認し、3万、或は4万ときりのいい数字で仮払します。
仮払することで社員に予算管理の大切さを理解してもらえます。
個々の社員が1年で、あるいは1ヶ月でいくら経費を使ったかの把握が容易になります。
社員が増えてくるとかえって面倒かもしれません。
ほとんどが小額な金額です。毎日処理できるようになれば、その都度現金でさっさと精算し、すっきりさせます。

■大きな買い物
パソコンの購入等、値のはるものは、通帳から振込みます。
いつもと違うお金の動きがあった時は その都度内容を確認する習慣をつけてください。

その日に整理する習慣を身につけてください。




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